松浦建築の弱い言葉
今日は完成した内装をI様に見に来ていただきました
養生をはがしたフローリングはうっすらと埃をかぶっていましたので、
大工職人とI様が来るまでの間に拭き掃除です。
そうこうしているうちにI様がお見えになりました。
生まれ変わった家を見てI様はとても感激しておられました。
私達としてもお客様の喜んだ顔を見るのが一番の幸せです。
しかし、ある部屋の一部を見てお客様の顔がすぐ曇りました。
その原因となったある部屋の一部とはここです。
キッチンにある薄汚れた収納の扉です。
これは扉の板にクロスの様なものがボンドで貼りつけられており、
内装屋さんと建具屋さんには扉ごと交換しかないと言われました。
I様には事前に説明しており、今回は費用の面で交換は見送ると
納得していただいていたのですが、壁や床が綺麗になったことで
扉の古臭さが目立って許せなくなったのでしょう。
私達から見てもパリッとしたスーツにボロボロの運動靴を履く様な、
風呂上がりに汚い下着を着ける様な気持ち悪さを感じていました。
そして、I様は私達にこう言われたのです。
「何とかしていただけないでしょうか・・・」
私達はこの言葉にとても弱いのです。
多少の赤字を出したり自腹を切ったりしても何とかしたくなります。
I様と相談し、今回は壁と同じ白で塗装することにしました。
I様は私達が提案したことにとても喜んでおられました。
きっと今頃は、大工職人が一生懸命塗装していると思います。
出来栄えはプロの塗装職人には到底及ばないと思いますが、
このサービス精神が松浦建築の一番の強みだと思います。