間取り変更、無理なリフォームはお断りしています。m(_ _)m
間取りを替えたいというご相談はよく頂きますが、
時々、「無理な間取り変更」 をしたいというご要望をお聞きします・・・。
部屋と部屋の間の壁を取り払って、
大きな一つの部屋にしたいなどのご要望とか、
あるいは、階段の位置までごっそり変えるような大掛かりな間取り変更など。
ごくごく普通のご相談内容ですね。。
当たり前ですが、建物は強度を考えて設計されています。
元々、強度を保った家の構造になっていますから、その構造を替えてしまうということは
下手したら強度が下がる恐れもあるのです。(´Д` )
お客さん: 「この壁を取ったらお部屋が広くなるわね~。」
私: 「この壁は取らない方が良いです。耐力壁になっていますので、
この壁がなくなると地震に弱くなりますよ。。」
お客さん: 「でも、前に見てもらった業者さんには取れますよ!って言われたけど・・・。」
私: 「もちろん取ること自体は可能ですが、取ってしまえば地震で倒壊するかもですね。」
お客さん: 「《゚Д゚》・・・。」
こんな感じのやりとりは珍しくありません。
皆さんも騙されないようにしましょう!
このような時は、 「間取り変更を見直す」 もしくは 「壁を残しながら計画する」 事になります。
「壁を残しながら計画する」では、このような事例があります。
このお部屋はリビングとダイニングの境目になる壁です。
真上には2階部分が乗っていますので、容易な構造材組み替えはしないほうが良いです。
柱と筋違いが出てきました。。
これを外すと建物の強度が著しく下がります。
大事な筋違いと柱を残して間取り変更を行います。
右の写真が仕上がりになります。
柱は壁紙で巻いて、筋違いは綺麗に塗装で仕上げました
柱と筋違いは残りましたが、筋違いは新しく作り直して、金物で固定。
又、前は1本の筋違いでしたが、2本に増やしたので以前より強度は上がっています。
強度を保ちながら開放感もありますね。
もちろん強度上問題ないのであれば、柱を取ることも出来ますし、
必要な補強さえ出来れば、色々な間取り変更は可能です。
しかし、松浦建築では責任ある施工しか行いませんので、
「出来ない事」 = 「建物とお客さんにとって良くない事」 なので
品質を著しく下げるようなご要望は
お断りをさせて頂くことがあります。
あらかじめご了承下さい。 m(_ _)m
補足ですが、
ちなみに「筋違い」は「すじかい」と読みます。
「筋交い」と書く人もいますが、意味は同じです。
上の画像では、斜めの木材ですね。m(_ _)m